特集
「近代古典の国語」の九人の名を、生まれた年の順に並べた文字だけのカード

「近代古典の国語」まとめ

九人の学者を、生没年と主著の年表に並べ、音・文法・語・「国語」という課題の四つの筋で読み直す。それぞれの答えが何を残し、何が書き換えられ、何が証明されなかったか。そして、この特集群で読めていないこと。

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「近代古典の国語」を一本の線で読む——九人の年表と、共通する問い

大槻文彦、上田万年、金沢庄三郎、山田孝雄、新村出、松下大三郎、橋本進吉、折口信夫、有坂秀世。九つの特集で、それぞれの主著を原文で読んできた。この記事では、九人を生没年と刊行年で一枚の年表に並べ、音・文法・語・国語という四つの筋に整理する。

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「音」の筋——P音、二つの仮名、そして「音とは何か」

上田万年は、現代語の小さな事実から、ハ行はもとP音だったと推理した。橋本進吉は、奈良時代の万葉仮名が二つのグループに書き分けられていることを確かめた。有坂秀世は、その二つの正体に迫り、さらに「音とは何か」を問うた。三人の仕事を、証拠の種類で並べる。

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「文法」の筋——品詞、陳述、文節、そして「部品」

一つの文「花が咲く」を、四人の学者は、どう切り、何を説明しようとしたのか。大槻文彦の品詞、山田孝雄の陳述、橋本進吉の文節、松下大三郎の詞と原辞。同じ日本語の文に、違う単位と違う問いが当てられている。

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「語」の筋——辞書、語源、そして語の読み方

語の由来を、大槻文彦は辞書の語釈で、新村出は文献の証拠で、金沢庄三郎は他の言語との比較で、折口信夫は古代の暮らしと信仰から、それぞれ探った。同じ「語源」でも、確かめ方が四通りある。そして、その答えは、それぞれ違う運命をたどった。

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「国語」という課題と、この特集群の限界

九人の仕事は、「国語」という言葉のもとで行われた。その言葉は、ときに、政治と結びついた。上田万年の「国語と国家と」、金沢庄三郎の「朝鮮に於ける国語問題」を、当時の言葉と後世の評価に分けて振り返る。そして、この特集群で読めていないことを、正直に書き出す。

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